あなたへの手紙


cocoa0603

あなたは今、優しい表情を浮かべて私のことを見つめています

その目に光はなく、かつて見せた甘えた目元でもなく、

ましてやいたずらっ子のような輝きはありません

ただ優しく私のことを見つめているだけです


あなたは、私が仕事から帰ってくる道路の先から聞こえるかすかな足音を聞きつけ、

玄関のところでいつも待っていてくれました

扉を開けると、あなたは耳をピンと立て目を輝かせて私の元へ走り寄り叫ぶのです

「待っていたのよ!早く私のことを抱きあげてチューさせて!」



あなたは、私がお風呂に入ると、いつも扉の向こうに来て反対を向いて座っていました

お風呂に入ることがとても嫌いなはずなのに、私がお風呂から出てくるのを扉の向こうで待っているのです

「私の目の届く範囲にいなさいよ!そこには入れないけれどここで待っているわ」


あなたは、ベッドに入ると必ず私の体の上に馬乗りになり、チューを迫ってきました

これでもかというくらいに私の顔中をなめまわし、私がもういいよといってもやめません

「あなたがいない間、私はこんなにさみしい思いをしたのよ!寝る前くらいは私のことを精一杯かまってちょうだい」


あなたは、外に出ることが大好きでしたね

「おそと」という言葉に敏感に反応し、自分から玄関の前にまで行って待ちかまえるのです

「私を外の世界に連れて行って!いろんな世界を見て回りたいの」


あなたは、日向ぼっこも大好き

朝になると、私のことを耳元で叫んでたたき起こし、デッキへの入り口のガラスを手でガリガリ

「今日は暖かくて気持ちのいい天気!やわらかい光の中で私は眠りたいの」


あなたは、食べることに関しては私以上に食い意地がはっていた・・

病院からもらうご飯では満足せずに、さっさと自分の分は食べつくした上、私のひざの上に来て

「もっとおいしいものを食べさせて!あなたと同じものを私も食べたいの」


あなたは、風の音や雷の音、そして掃除機の音、電気シェーバーの音が大嫌い

音が鳴るたびに小さな体を震わせながらその音に負けないようにと叫んでいた

「どうして私のことを怖がらせるの?こんな音は聞きたくないの!とにかく黙って」


あなたは、車に乗ると必ず運転席に乗ろうとする。妻が運転しようが私が運転しようが、

必ず運転席に飛び乗りひざの上に陣取っていた

ハンドルがあるから危ないよって、運転するのに危険だよっていってもきかない

「私は運転できなくとも私があなたを運転させるの。私の行きたいところに連れて行って」


あなたは私や妻があなたのことを愛する以上に、私と妻のことを愛してくれたんだ!

あなたにとって、世界の中で愛すべき存在は私と妻だけ

あなたにとって、私と妻以外の存在はなかったんだ

だからこんなにまで私たちのことを愛してくれた

小さな体を精一杯使って私たちへの愛を表現してくれた

無条件な愛で私たちを幾度となく救ってくれた

相手に甘えていたのはあなたではなく、私たちのほうなんだ


こんなにも素敵なあなたはもうすぐ手の届かないところにいってしまう

さみしい・・

つらい・・

できることならいつまでもあなたのその愛を私たちに降り注いで欲しかった

そのためなら私たちにできること、どんなことでもしてあげたいと思う


私たちは欲張りだね

これほど愛してくれたのに、まだもっと愛してくれなんて

手の届かないところに行ってしまっても、あなたの愛は私たちの心の中に生き続ける

たくさんたくさんその証は私たちの心と体に刻まれている

安らかに眠ってください

本当に本当にありがとう

大切なことをたくさん教わりました


夜が明けたら一緒に最後のお散歩に出かけよう

  1. #1 by ぽこ at 6月 4th, 2009

    自分コメント

    写真を載せるか迷ったけど、あまりにかわいい姿だったので載せてみました。
    昨日(2009/6/3)、愛するココアちゃんの体は小さな骨壷の中に納まりました。
    そして魂は空へと・・

    生まれ変わって、また私たちの前に現れてくれることだと思っています

  2. #2 by peko at 6月 4th, 2009

    mixiからきましたpekoです。

    突然の訃報にびっくりしています。

    我家にも家族のワンコがいるので
    ぽこさんの痛み、手にとるようにわかります。
    ・・・いえ、ほんとうはわからないのかもしれません。

    ココアちゃん、3日でよくなるはずだったのに
    3日でお花畑に逝ってしまうなんて
    なんて突然なんでしょう。

    でも
    ココアちゃんまるで笑っているみたいですね。
    今にもひざにのってきてペロペロしそうな顔がかえって泣けちゃいます。

    今はいっぱい泣いてください。

    ココアちゃんのご冥福心からお祈りします。

  3. #3 by peko at 6月 4th, 2009

    ぽこさん、この歌知ってますか?

    きっと今のぽこさんの気持ちと同じだと思います。

    http://www.youtube.com/watch?v=hDZyMOY6KrM

  4. #4 by ぽこ at 6月 5th, 2009

    pekoさん、コメントどうもありがとうございます

    歌、聞きにいきました・・
    聞いてるうちにまた泣けてきました

    いくら泣いても、涙はこんなに出るものだと、この年になって気づきました

  5. #5 by ぽこ at 6月 5th, 2009

    ココアちゃんは、入院した翌日の朝方に息をひきとったのです

    朝になってようやく病院から電話があり、そのことをはじめて知りました
    最後の瞬間、一緒にいられなかったことが本当に悔やまれます

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